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初投稿

こんにちは!診療所スカイ院長の鈴木です。

このたびは「知って得する豆知識 スカイブログ」をご覧いただき、有難うございます。

このブログでは、私の専門である産婦人科関係のお話だけでなく、皆さんが気になっているであろう健康や介護について、徒然に書き連ねてまいります。

私の信条である、「出来るだけ医療用語を使わずに、分かりやすく、かみくだいた説明」となるように書いていくつもりですが、なにせブログ自体初めてですので、つたない文章になるかと思います。

その点は、なにとぞご容赦ください。

また、ご覧いただいた感想やご意見、叱咤激励などもいただければ、今後の診療やブログ作成の励みにもなりますので宜しくお願いいたします。

さて記念すべき初投稿は、何からお話しようかといろいろ考えましたが、まずは産婦人科らしく男性はまったく分かっていない、女性も分かっていないことが多い、「生理のメカニズム」についてお話したいと思います。


「生理」は、医学的には「月経」と言って、「約1ヵ月の間隔で起こり、数日で自然に止まる子宮内膜からの周期的な出血」と定義されています。

このような定義を言われてもピンとこないと思いますが、要するに女性の身体が妊娠するための準備を行ったけど、妊娠に至らなかったために起こる毎月のリセット現象です

月経が起こるために、必要な器官は4つあります。「視床下部」「下垂体」「卵巣」「子宮(内膜)」です。

「視床下部」は脳の一番奥にあって、生命維持の大元になっている器官です。ここから下垂体にむかって指令が出ます。この指令が「ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)」というホルモンです。
「下垂体」は、この視床下部の真下にあって、体調をコントロールするさまざまはホルモンを分泌しています。GnRHの刺激を受けて、この「下垂体」から「卵胞刺激ホルモン(FSH)」「黄体形成ホルモン(LH)」の2つが産生されます。

さらにFSHとLHが、「卵巣」にある「卵胞(卵子の入っている袋)」を刺激して、女性ホルモンである「エストロゲン」「プロゲステロン」が産生されます。

これらのホルモンは、まとまって一斉に各器官に作用しているわけではありません。

月経周期は、月経開始日から排卵日間近までの「卵胞期」、排卵が起こる「排卵期」、排卵後から次の月経が起こるまでの「黄体期」に分けられます。

卵胞期では、FSHがLHよりも多く出ています。ホルモンの名前通り、卵胞をたくさん刺激している訳です。

このとき卵胞で作られているホルモンが、エストロゲンです。このエストロゲンが、子宮内膜を増殖させて、厚くしていきます。

そして排卵期に近くなると、LHがFSHよりも急激に、かつ大量に出るようになります。これが「LHサージ」という排卵の刺激です。この刺激で、十分大きく育った卵胞から卵が排卵されます。

排卵期を過ぎると、黄体期になります。この期間になると、LHがFSHよりも多い状態で経過します。このLHの刺激を受けて、排卵が済んだ卵胞は「黄体」に変化し、プロゲステロンを産生します。

プロゲステロンは、厚くなった内膜を柔らかく、細かい血管をたくさん発達させて、受精卵を受け入れる準備をします。

あいにく受精卵が出来なかったり、うまく着床(内膜に受精卵がくっつくこと)しなかった場合、一旦リセットして次の周期に備えます。これが月経となります。

例えて言えば、子宮ホテルの一室に、エストロゲンが受精卵のためのベッドを作っています。しかし、ベッドの土台だけだと硬くて寝られませんよね。ふかふかの布団やマットレスがあると快適です。その布団をしいてくれるのが、プロゲステロンです。プロゲステロンは、布団をしいてくれるだけではなく、受精卵が育つようにお世話もしてくれます。

ただし、このベッドの使用には時間制限があるので、休んでくれる受精卵が来なければ、一旦壊して作り直さなければなりません。エコロジーの概念は無いため、Re-Useなどしません。

毎月毎月、卵巣や子宮は頑張って働いています。

今回は生理のメカニズムについてお話しましたが、これだけだと女性が毎月どれだけ大変かは、男性諸氏にはまだ分からないと思います。

「どう大変なのか」を理解してもらうために、今後数回に分けて基礎的なところからお話させていただきます。

次回は女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの働きについて、もう少し詳しくお話したいと思います。




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